四百年前の江戸時代初期、筑前福岡藩二代藩主、
黒田忠之公から博多湾に注ぐ黒門川の疎水沿いに寺領三千坪を拝領。
正保二年に龍玄院日応上人が開山。
京都に次いで寺社仏閣が多いと言われているこの博多の地で、
現在も信仰と土地を護り続けています。
当山では、通夜・葬儀・法事にいたる供養のすべてが行えます。別棟のもやい堂、清正公堂、鬼子母神堂、聖観音堂、虚空藏菩薩道でもコンサート、英会話教室、琴教室、書道塾、茶道教室、着付け教室など地域に根差した交流も盛んに行われています。また、自然との共生を考慮した太陽光発電システムの設置は、子供たちの未来環境への当山の積極的な取り組みの一つであり、さらに寺庭でのホタル自生観蛍会も毎年夏に開かれています。
我等が次に棲まう霊山浄土は、明るい世界。天女が舞い、音楽を奏でる安楽な世界。妙法寺の大本堂にその世界を現出しています。だからこそ、皆さんが次に棲まう妙法寺は明るい世界です。当山ではご先祖様を大切にしているからこそ、自由に自然の花、果物、お菓子など、お供えができます。
まちの人やお檀家さん、そしてご先祖さまが居心地のよい「明るいお寺づくり」を目指しております。
日常の賑わいから少し離れてみれば、多くの寺が散在する、ここ唐人町はどこか懐かしく静かな佇まいを見せてくれてもいます。今も落ち着いたこの界隈をそぞろ歩きながら、ゆったりゆっくりと流れる時間というものに気づくのです。「静かなる域」というものの息づかいが、ここにはあります。